米国では州によって工事請負業者に関する法律が変わりますが、ハワイ州では建築の総合請負業者、電気工事請負業者、配管工などの仕事をするためには資格が必要となります。人件費や材料費が$1,000を超えるプロジェクトの場合はハワイ州の工事請負業者ライセンスが必要です。それに電気や配管工事のプロジェクトの場合はほとんど電気技術者や配管工の特殊ライセンスが必要となります。

ライセンスを持っている工事請負業者はハワイ州のライセンスボードにより、請負業者に必要な訓練と経験を持っているか調べられます。また、ライセンスを持っている工事請負業者は、労働者の補償と損害賠償責任保険に入る義務があります。これは、工事中に誰かが負傷した場合、または工事中に何かが損傷した場合に備えて住宅所有者を守るためです。

もし住宅の改修工事に問題があり、請負業者に賠償金の支払い能力がない場合でも、ライセンスを持った請負業者であれば、請負業者のための回復資金（Contractor’s Recovery Fund）を利用することが可能です。ハワイ州のライセンスボードは請負業者のために回復資金と呼ばれるサービスを提供しています。回復資金は工事請負業者から徴収した手数料で構成されており、裁判の判決によって住宅所有者に対して$12,500まで損害を賠償することが可能です。

ハワイ州の法律では３つのライセンスの種類があります：

General Engineering Contractor－タイプA：専門的な技術知識とスキルを持つ建設業者です。整地、掘削、牧場、下水道や舗装などのプロジェクトを扱います。

General Building Contractor－タイプB：総合的な建設請負業者です。住宅や部屋の建て増し、改修などのプロジェクトを扱います。

Specialty Contractor－タイプC：電気工事、乾式壁、造園、床材や屋根材などの特殊なスキルを必要とするプロジェクトを扱います。

プロジェクトの領域によっては、ひとつの領域のみを扱う専門の請負業者を雇うことができます。複数の領域を扱うプロジェクトの場合には総合的な請負業者が必要な場合もあります。また、依頼する前にライセンスを持っていることが確認できても、プロジェクトに必要なライセンスかどうかも調べておいたほうが良いでしょう。

工事請負業者のライセンスを確認するには請負業者の名前とライセンス番号を入手し、ライセンス事業者登録情報セクションで調べることができます（電話：(808) 587-4272リンク: www.businesscheck.hawaii.gov）。請負業者の種類が不明な場合は、請負業者のライセンスボードに連絡することができます。

お断り：当コラムは法的なアドバイスではありません。提供している情報は一般的なケースであり、全てのケースに当てはまるわけではありません。個別のケースに関して法的なアドバイスが必要な方は弁護士にご相談ください。